しゃばけ
しゃばけ
畠中恵著 新潮文庫
シリーズ化されているのを本屋で見て、面白いのかなと興味を持った矢先に友人に勧められて読んだ。
主人公はお金持ちのボンボンなのだけど、身体が弱くてほとんど外出もままならない。でも妖(あやかし)が見えるという能力がある。というよりは、妖に助けられて生きているような状態。この妖たちと主人公のやりとりが楽しい。妖は人と感覚がずれているというけれど、そんなに大きくずれているわけじゃなくて、そのちょっとのずれが面白い。ふるい器物に宿るという付喪神などの妖怪たちの行動に振り回されながら、彼らの力を借りて殺人事件を解決していく主人公の苦労が面白い。
霊能力などとは無縁の私には、妖を見ることはかなわないとわかってはいても、こんな風に身近にいたらどんなにいいだろうと思い、身の回りを見渡して見るが、付喪神の宿るような古いものもないし、鳴家(やなり)の住むような趣のある家とも違う。
殺人事件の謎は解決したのだけれど、未解決のこともたくさんある。たとえば幼馴染の栄吉のことなど、これからのシリーズでどうなっていくのかが楽しみだ。


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