『シュガー&スパイス』 ジョアン・フルークほか、 ヴィレッジブックス
お菓子探偵ハンナのシリーズの番外編が入っているというので、ミステリと思っていたら、クリスマスでロマンスなアンソロジーだった。
『ホワイトナイトにキスをして』 ビヴァリー・バートン。吹雪の山中で自動車事故。助けてくれた男性とお互いに一目ぼれ。死んだ夫の思い出に囚われている女と、人間嫌いの男。大甘、ハーレクィン風ロマンスでした。
『ツリーがくれた贈り物』 ファーン・マイケルズ。こちらも一目ぼれのカップルが登場するのだけれど、それぞれ片親との関係がギクシャクしていて、それがクリスマスの奇跡で万事がちょうどよいところに納まってハッピーエンド。二つの親子、二つのカップル。それぞれ対比させながら話が進行していくのが面白かった。クリスマスにツリーを買いに行くのが、家族の楽しみって感覚も新鮮で面白かった。
『秘密のサンタ』 シャーリー・ジャンプ。クリスマス前の12日間、オフィス行事としての秘密のサンタの贈り物。アメリカの会社らしい楽しみが面白い。(そういえば『魔法株式会社』のシリーズにも、秘密のサンタって出てきたけれど、こういうのって一般的なのかしら。)恋愛関連の表現がちょっとどぎついのが難点。
『クリスマスデザートは恋してる』 ジョアン・フルーク。今回はハンナの妹、アンドリアの高校時代の親友ジュリーが主人公で、舞台もレイク・エデンから30キロほど離れた町にある寄宿舎つきの学校。クリスマスのシーズンを親と過ごせない子どもたちと一緒に過ごすことになり、せめてもの楽しみで毎日、違うデザートを頼もうってことになり、そこでハンナが登場。あいかわらずフットワークが軽く、クリスマスの12日間のデザートに加えて、子どもたちにお菓子作りを教えたり、ジュリーの恋路を手助けしたり。それにしても、寄宿舎つきの学校って、もっといかめしいところだと思ったのに、なんだか楽しそう。まぁ、あんまり固かったらアンドリアの親友に教師が勤まるわけはないけど。
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